”ソロキャンプに快適に行ける自転車が欲しい” という思いで始めた ”グラベルロードのバラ完企画”。第四回目はいよいよコンポーネントに入ります。駆動系、制御系パーツを選ぶわけですが、まぁ、これはSHIMANO一択ですね。ところで、最近、年度末の雑用でかなり忙しい。なかなかバラ完が進まない....
にほんブログ村
コンポーネントはGRXで決まり
コンポーネントって?
自転車のパーツの中で、主に走らせる部分(駆動系)、止まらせる部分(制御系)のパーツ群のことを「コンポーネント(コンポ)」と呼びます。このコンポの性能が自転車の性能を左右と言っても良いと思います。ちなみに、カンパではグループセットと呼ぶようです。パーツ名称もメーカーによって微妙に違いますが、取り合えず「SHIMANO」ベースで考えていきます。
各パーツの概要を簡単に。
- デュアルコントロールレバー:ブレーキレバー、シフトレバーを一体化したパーツ。STiレバーとも呼ばれる。
- ブレーキ:リムブレーキ、ディスクブレーキ等の種類があるが、グラベルロードではディスクブレーキが主流。ディスクブレーキは、ホイールの中心に取り付けたブレーキローターと呼ばれる円盤状のパーツをブレーキパッドで挟み込み、ホイールの回転を止める方式。
- クランクセット:脚の動き(漕ぐ動き)をギアに伝えるクランクと、チェーンに伝える歯車のチェーンリングから構成。ギア2枚タイプをダブル、3枚をトリプルと呼ぶ。グラベルではギア1枚のシングルを使う方も多い。
- ボトムブラケット:フレームハンガーに装着しクランクを取り付けるパーツ。規格が非常に複雑してきている。クランクとフレームに対応したものを選ぶ必要がある。略してBB(ビービー)。
- フロントディレイラー:フロントのギア変換を行う変速装置。
- リアディレイラー:リアのギア変換を行う変速装置。レバーの動きに合わせてスプロケット間を移動し、チェーンを掛け変える動きはまさに ”コンポの顔” というべき存在
- カセットスプロケット:リアの変速を支える大小歯車の集合体。最近の上位グレードでは12段(速)が主流。
- チェーン:クランクからスプロケットへ駆動を伝えるパーツ。ブランド、モデル、段数で互換性が異なる。
市販されている自転車、コンポーネントの大半は “三大コンポーネントメーカー” の製品です。最大シェアを誇る言わずと知れた「SHIMANO(シマノ)」、イタリアの高級ブランド「CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)」、2005年からロードバイク参入の「SRAM(スラム)」ですね。
ここでオイラが選ぶのは、パーツ入手のしやすさ、自分でバラ完・メンテを進める上での見本の多さ(Youtube等)、オイラの好み(リールもシマノ一押しです)から「SHIMANO」しか考えられません。オイラ的にはカンパ、スラムを使うメリットが何もない.....
グラベルコンポーネント SHIMANO GRX
自転車のコンポーネントは、ロードバイクだけでなくマウンテンバイク、トラック競技等でもリリースされ、最近はグラベルロード専用もリリースされています。また、各社ともにいくつかのグレードを設け、乗り手のスキルに合わせたラインナップが展開されています。当たり前ですが、上位グレードになるほど軽量、高耐久、高剛性等のメリットが多くなるけども、価格も急上昇するという訳です。
今回のバラ完では、当然、グラベル専用コンポーネントをベースにパーツを選んでいきます。何せ、”世界初のグラベル・アドベンチャー専用コンポーネント” ですから、これを選ばない理由はありません。
SHIMANOのグラベルライド専用のコンポーネント「SHIMANO GRX」のラインアップは大きく分けて三種類。電動変速のDi2も含めて、ロードバイクで言うところの”ULTEGRA”、”105”、”TIAGRA” に相当するラインアップから選択できます。
RX815シリーズ(Di2) | ULTEGRA Di2相当 | 2×11スピード、1×11スピード |
RX810シリーズ | ULTEGRA相当 | 同上 |
RX600シリーズ | 105相当 | 同上 |
RX400シリーズ | TIAGRA相当 | 2×10スピード |
予算的にDi2は厳しい、だけども将来的にはDi2も使用可能なランクが良い、現在の「LAPIERRE」はTIAGRA仕様なのでそれよりはグレードアップしたい等の思いから、RX810シリーズをベースに在庫状況、予算等を考えながらパーツセレクトすることにしました。
デュアルコントロールレバー:ST-RX810(SHIMANO)
デュアルコントロールレバーの開封です。
こちらは”楽天”経由で「GRX ST-RX810デュアルコントロールレバー 左右レバーセット 2×11s ハイドローリック」という製品を購入。レバー以外にケーブル等の必需品も同封されお得な商品です。
まず、箱のデザインがとっても格好良い。
レバーは模造紙でくるまれ、その他パーツは二重底の下に収納されています。
内容は、左右のコントロールバー、アウター3本+インナー2本のシフトケーブル、ハイドロブレーキホース2本、ブレーキオイル、各種付属品(ケーブル、ホースの先端パーツ)。必要なものが一通り揃っています。
デュアルコントロールレバーの全景。
かなりカッコよいデザインです。
シフトケーブル関係。インナー2本、アウター3本。
ハイドロブレーキホース2本、オイル100mℓ。
ケーブル、ホースの小物類。
レバー、ケーブル、ホースの取付け
組立状況
取付はSHIMANOの ”ディーラーマニュアル” に沿って行えば、特に難しいところはありません。ポジションとケーブル・ホースの取り回しだけは注意が必要です。
最終的には実走してみて微調整は必要ですが、まずは基本の位置でセッティング。レバーの取り付け位置は、レバー先の高さと下ハンの上側高さを同じ高さにしつつ、ブラケット上面が水平になる位置にしています。
左レバーの取付状況。
右レバーの取付状況。なお、締め付けトルクは7N・mです。
インナーシフトケーブルはレバー外側から穴に入れてレバー内側に通します。
レバー内側のインナー・アウターケーブル、ブレーキホースを接続状況。
ケーブル、ホースはビニールテープでハンドルに固定しつつ、フレーム左側に集約されたケーブル内装穴に通します。その際、ケーブル・ホースの取り回し(余長)には注意が必要です。基本はハンドルを左右に目一杯切ってもケーブル・ホースに引張り等の影響のでない長さが必要となります。
今回の場合、左レバーからのフロントディレイラー・リアブレーキへ繋がるケーブル・ホース(青点線)はフレーム左側への配線のため余長は少なめで大丈夫ですが、右レバーからのリアディレイラーに繋がるケーブル(赤点線)は右にハンドルを切ると、ヘッドチューブを支点にケーブルを引張るようにな位置関係になるため、少し長めの余長が必要です。ケーブル・ホースの余長は後で微調整ができませんので、このタイミングで完璧に仕上げる必要があります。
斜め前方からの全景。
後方からの全景。
正面からの全景。
シートポジションからの見た目。握り心地は頭でっかちの形状に手がすっぽりをハマって、かなり握りやすい気がします。まぁ、これは実走してから改めて報告します。
フロントのハイドロブレーキホース。
フロントディレイラーのケーブル状況。
リアディレイラーのケーブル状況。
重量確認
レバー単体で重量測るの忘れました.......
ポジションをある程度固めるため、「LAPIERRE」から流用でサドルも取り付けています。
レバー、ケーブル、サドルまで取り付けて6,275g。
新たに購入した道具
油圧ホースインサートツール
これがなくても取り付けは可能ですが、あったほうが作業が確実に簡単にできるので、高いものでないので買った方が良いですね。ホースの切断、コネクターインサートの挿入が簡単に行えます。
また、今回購入したものではありませんが、シフトケーブルの切断にはケーブルカッターが必要です。オイラは100均商品(価格は550円)を使っていますが、これでまったく問題ありません。
まとめ
今回までのバラ完状況。25万には収まらなくなってきた.....
部品 | 名称 | 重量 | 金額 |
---|---|---|---|
フレーム | X-Gravel(ICAN)、UDマットブラック,52cm | 1,450g | 81,000円 |
フォーク | フレームと一体販売 | 550g | フレームセット |
デュアルコントロールレバー | ST-RX810(SHIMANO) | 未計測 | 50,140円 |
フロントディレイラー | | | |
リアディレイラー | | | |
クランクセット | | | |
ボトムブラケット | | | |
カセットスプロケット | | | |
チェーン | | | |
フロントブレーキローター | | | |
フロントブレーキ | | | |
リアブレーキローター | | | |
リアブレーキ | | | |
ステム | 型番不明(ZTTO)、±7°、90mm | ハンドルに含む | 1,007円 |
ハンドルバー | M137 SSB(NITTO)、ブラック、520mm | 550g | 8,865円 |
バーテープ | | | |
シートポスト | フレーム付属品 | フレームに含む | フレームセット |
サドル | X3 BOOST(SELLE ITALIA):LAPIERRE流用 | 未計測 | 流用 |
フロントホイールセット | AERO35ディスク(ICAN) | 1,240g | 71,818円 |
フロントチューブ | サイクルチューブ700×35~40c(Panaracer) | ホイールに含む | 999円 |
フロントタイヤ | グラベルキングSS F735-GK-SS 700×35C(Panaracer) | ホイールに含む | 5,270円 |
リアホイールセット | AERO35ディスク(ICAN) | 1,360g | 前後セット |
リアチューブ | サイクルチューブ700×35~40c(Panaracer) | ホイールに含む | 999円 |
リアタイヤ | グラベルキングSS F735-GK-SS 700×35C(Panaracer) | ホイールに含む | 5,270円 |
合計 | | 6.275kg | 225,368円 |
工具 | 名称 | 金額 |
---|---|---|
トルクレンチ | トルクレンチセット(DuraTech)プリセット型、差込角6.35mm、5~25N・m | 3,980円 |
油圧ホースインサートツール | 自転車油圧ホース針ドライバ挿入インストールツールとブレーキホースカッター電気アクセサリ切削工具(F Fityle) | 1,377円 |
合計 | 5,357円 |
コメント
こんにちは!X-Gravelの購入を検討しているのでとても参考になってます。フレームの重量も知れましたし(^ ^)
そして撮影など含めてすごい手間かかってる感じですね・・・・すごい!
完成楽しみにしております^ ^
連絡ありがとうございます。
仕事が忙しく自作状況はアップできていませんが、実はもう完成しています。
いい感じで乗れてます。
おいおいアップしますのでよろしくお願いします。