釣り具の投稿、今回はラインシステムの肝、ノットの話です。おいらの場合、PEラインとフロロリーダーの組合せを”FGノット”で連結しています。ノット作成には「ノットアシスト2.0」が欠かせません。ちょっと使いづらいところもあったので、「改良版ノットアシスト」を自作しました。
はじめに
「電車結び」、「FGノット」、 「SFノット」、 「ノーネームノット」等、ネットで検索するといろいろなノットがおすすめとして取り上げられています。
おいらとしては、結束強度が高く、結び目の小さい「FGノット」を愛用しています。弱点というか問題はとてもとても面倒くさいということです。
「ノットアシスト2.0」のスペック
面倒くさいのを少しでも解決するガシェットとしておいらが愛用している「ノットアシスト2.0」(第一精工)を紹介します。
スペックは下表のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
適用PEライン | 0.3~6.0号 |
適用リーダー | 3~70lb |
大きさ | 58×149×39mm(収納時105×57×39mm) |
重量 | 50g(カーボンブラック)、68g(ミリタリーカラーズ) |
材質 | CFRP(カーボン繊維強化プラスチック含有率20%) GFRP(ガラス繊維強化プラスチック含有率55%) |
「ノットアシスト2.0」の使い方
第一精工さんのHP、数々の動画等で使い方は紹介されていますが、ちょっと分かりづらい所もあるので、そのあたりを重点的に紹介します。
①ラインのセット
「ノットアシスト2.0」にPEライン、フロロリーダーをセットします。
PEラインはできる限りピンっと張るように広げてセットします。
ラインフックとのラインの固定は、隙間にラインを2~3回巻き付けて、SHUT側にボタンを押して固定する。
②リーダーの編み込み
PEラインとリーダーの交差部を指で押さえながら、リーダーをS字状に編み込んでいきます。
ここはちょっと分かりづらいので、もう少し太い糸で解説します。
PEラインとリーダーの交差は、PEラインが下、リーダーを上にします。
PEラインの下側から上方向にリーダーを通して強く引っ張る。
今度は、そのまま、PEラインの下側から下方向にリーダーを通す。
強く引っ張る。
編み込みのたびに、アームを縮めて結び目を整える、アームを広げて強く編み込む、ここは丁寧に。
これを10回以上行い、仮止めしてリーダーの編み込み完了です。
③ラインの再セット
ラインを再セットします。
この時もラインはピンっと張るように調整します。
④PEラインの編み込み
PEライン(端線)で、リーダー・PEライン2本をまとめてハーフヒッチで編み込みます。
ラインを通す方向を上下交互に繰り返して10回以上編み込み。
⑤リーダー端線の切断、PEラインの編み込み
エンドノットで仮止め後、リーダー(端線)を切断する。
引き続き、PEライン(端線)でPEライン(本線)にハーフヒッチで編み込み。
⑥ラインフックからラインを取り外して完成
PEラインの編み込み後、エンドノットで止めて、PEライン(端線)を切断します(2mm程度ラインを残すこと)。
すべてのラインフックからラインを外して完成です!!
「自作ノットアシスト」の紹介
「ノットアシスト2.0」を使うことで、簡単に綺麗に「FGノット」ができるようになりましたが、使い込んでいくうちに、いくつか弱点・課題も出てきました。
かなり自己満足の世界になっているので、皆様にはおすすめできません(笑)。
ただし、割と簡単に「ノットアシスト2.0」同等品を自作できたので、その紹介もかねて記事に載せておきます。
「ノットアシスト2.0」の課題
「ノットアシスト2.0」の弱点・課題は、以下の2点になります。
- アーム間の長さが短い : 携帯性を考えると妥当ですが、おいらは現場で「FGノット」は作りません。(~_~;)家でしか使用しないのならば、作業性を考えてアーム間の長さはもう少し広めが良いです。
- アームを広げる反発力が少しだけ小さい : 編み込みの綺麗さ等に効いてきますが、もう少し力引っ張る力が強いほうが効果的に編み込みができると思います。
「自作ノットアシスト」の紹介
弱点・課題克服のための「自作版ノットアシスト」はこんな感じです。
メタル製なので少し重いですが、携帯するわけではないので、まったく問題ありません。
材料についても、アームを広げるためのスプリング以外は自宅にあったものを流用しているため、数百円で済んでしまった。
最初から自作すればよかった.......
調子に乗って、スプリングの強さを変えて二つも作ってしまった。
項目 | 単位 | 数量 | 備考 |
---|---|---|---|
平鋼 | 本 | 2 | 長さは好みで。おいらは20cmを使用。100均可。 |
クリップ | 個 | 3 | ラインフックのライン止め、ラインに傷がつかないように接触面はテープ塗布。 100均可。 |
スプリング | 個 | 1 | これだけは近くのホームセンターで数種類買ってきて、いろいろ試してみて、最適なものを使用。 |
灯油ストーブ用の送油管(ゴムホース) | 本 | 3 | ラインフックとして利用。適度な硬さがあり、ラインも滑らず機能で問題なし。ホームセンターで売ってます。 |
ボルト、ワッシャー、ナット | 個 | - | 適宜、固定のために使用。 100均可。 |
ラインをセットした状態はこの通り。
ラインフックは ”灯油ストーブ用の送油管(ゴムホース)”を流用。
ラインも滑らないし、これが優秀!!
自作される方にに超おすすめです。
ちなみに、使い方は市販の「ノットアシスト2.0」と全く同じ。
細部の状況を写真でどうぞ。
おまけ(編み込みスティックも自作)
ラインフックに利用した”ゴムホース”、割りばしを差し込んで接着剤で固定すると、「ノット締め込みスティック」も自作できていしまいます。
これもいい感じで使えます。
まとめ
- PEラインとフロロリーダーの接続は、強い強度と小さい結び目の「FGノット」がおすすめ。
- 簡単・綺麗にノット作成ができる「ノットアシスト2.0」は超便利。
- 持ち運びしないなら、 費用対効果(コストパフォーマンス) から「自作ノットアシスト」がよいのでは。
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