「ロックフィッシュ」を「ワーム」で釣りたい!!
「ワーム」を使った「ルアーフィッシング」なら、足場の良い港・堤防から「根魚」を簡単な道具で手軽に狙え、足元から50cm級の超大物が釣れちゃうことも.....。しかも、釣った魚はとても美味しい。
まさに、ロックフィッシュパラダイス!!
「ワーム」を使った「ルアーフィッシング」で使う仕掛けのことを「リグ」と呼びます。仕掛けと聞くと天秤、サルカン、ネット、トンボピン等を多用した複雑な投げ釣り用の仕掛けが思い浮かぶかもしれませんが、安心してください。「リグ」はもっともっと簡単です。とはいっても、各リグの特徴をしっかり理解しないと、なかなか納得の釣果には結びつきません。
そこで、今回の記事は 「ロックフィッシをワームで釣るためのリグの種類と特徴、使い分け等」 について、”得失が一目瞭然の簡単な使い分け一覧表” から ”ワームの付け方”、”リグ毎の詳しい特徴” まで徹底解説します。 |
使い分けはこんな感じ!!
リグって?
「リグ」とは、「ワーム」を使った「ルアーフィッシング」で使う「仕掛け」のこと。
他の釣りと同じように「重り(シンカー)」、「針(フック)」等を組み合わせて作ります。
バス用のリグから流用されたもの、ロックフィッシュ専用に独自に生み出されたもの、それらから派生したもの等、様々な種類を、対象魚、ポイント、季節、捕食しているエサ等のシチュエーションに応じて、ワームの組合せも含めた最適なリグで狙うのが基本となります。
つまり、リグの特徴をきちっとしっかり理解したうえで、状況に応じて使い分けることが重要となります。
とはいっても、初心者・入門者の方は色々覚えるのも大変ですので、まずはジグヘッドリグ、テキサスリグ、この二つを覚えてください。それに慣れてきたら、その他の四種類のリグを順次レパートリーに追加していく、という方法がおすすめです。
👉初心者・入門者には、まずこの二種類。 ・シンカーとフックが一体となった「ジグヘッドリグ」。 ・オフセットフックと中通し重りを組合わせた「テキサスリグ」。 👉それに慣れてきたら、この四種類。 ・ビフテキリグ、フリリグ、ジカリグ、ワッキーリグを好みに合わせて加えていく。 |
主なリグの使い分け一覧表
では、これら六種類のリグの特徴は?
遠くへ飛ばせるか?どの水深でワームを動かすか?に着目して、一覧表に整理したものが下表です。
一言で超簡単に説明すると、表層~底層をスイミング主体で狙う場合の「ジグヘッドリグ」、ピンポイントのボトム狙いでは「ジカリグ」、オールマイティな「テキサスリグ」、テキサスリグ・ジカリグの派生リグ(良いとこどり)「ビフテキリグ」・「フリリグ」、ここ一番の「ワッキーリグ」、という感じです。
色々と詳しく解説しますね
リグの基本構成
リグは、「ライン」、「シンカー」、「フック」で構成されています。
その他、「ビーズ」、「シンカーストッパー」、「スイベル」、「ブレード」等のオプション的なパーツも多数あります。
代表的なパーツを簡単に説明しますね。
■フック 形状:ナローゲイプ(幅が狭いもの)、ワイドゲイプ(幅が広い)、軸の太さ:ファインワーヤー、ヘビーワーヤー、等に分類できる。ワームに合ったサイズを選ぶことが重要。 | ■シンカー 形状:バレットタイプ、ボールタイプ、ナツメ錘、ビフテキ専用、スティックタイプ、ネイルシンカー等、素材:鉛、ブラス、タングステン等、に分類できる。 |
■ビーズ ガラス、プラスチック等の素材がある。光で輝くフラッシング効果、シンカーと接触するときの音による効果等が期待できる。ラインの結び目の保護も重要な役割。 | ■シンカーストッパー テキサスリグを組むときには必須のアイテム。一般的にシンカーの可動範囲を狭くすると(シンカーの近くにセット)、メリハリの利いたアクションとなる。 |
各リグの特徴
ジグヘッドリグ
■リグ概要 ・シンカーとJ型のフックが一体となったリグ。 ・ヘッド形状(ラウンド、スイミング、フットボール等)でアクション・使い方が変化。ブレードをつけることでアピール度が格段に向上。 ■主な特徴 ・シンカーとフックが一体のため感度が非常に良い。 ・フォール、スイミングの姿勢が安定、アクションも加えやすい。 ・ワームから針が飛び出ているためフッキングが良い。一方で根掛かりしやすい、ボトムをダイレクトに探る釣りは向かない。 ・ボトムを探れる、根掛かりしにくい等の製品も発売(オフセットフック付き、ヘッド形状が特殊等)。 ■おすすめアクション ・シャッド系等でのスイミングが基本。 👉使用頻度は非常に高いです。スイミングで攻めるときは必須ですね。スイミングに関しては他のリグとは明らかに釣果が違います。 |
キャロライナリグ
■概要 ・ラインに中通しのシンカーを通してスイベルを結び、スイベルからリーダーを延ばし先端にフック・ワームを接続したリグ。 ■主な特徴 ・ワームとシンカーが分離した構造であり、ワームはシンカーの動きに追随しつつ、ナチュラルに動くことが特徴。 ・一般的にはディープエリア、地形状況を探るのに効果的なリグ。 ・根掛かりが激しい場所では使いづらい。 ■おすすめアクション ・遠投でボトム付近の底層でのスイミング。 👉ほとんど使わないですね。なにせ、リグを組む手間が多くて。 |
テキサスリグ
■概要 ・ラインに中通しのシンカーを通して先端にフック・ワームを接続したリグ。 ・シンカー形状は弾丸なようなバレット型シンカーが一般的。 ■主な特徴 ・オフセットフックを使用することで根掛かりしにくく(針先がワームに隠れる)、シンカー・ワームが一直線の形状のためすり抜け性能が高い。 ・シンカー材質・形状、ビーズ、シンカーストッパー等でアレンジ可能で汎用性が高い(オールマイティなリグ)。 ・特にシンカーストッパーとシンカーの位置関係でアクション・使い方が全く変わる。 ・中通しシンカーを使っているため、フォール中でも水平姿勢をキープし、ラインに引張られる形で常に手前に移動しながら沈下する(まっすぐ沈まない)。 ■おすすめアクション ・スイミング、リフト&フォール、ボトムアクション等オールマイティに使用可能。 👉テキサスリグさえあれば困ることはないです。いかなるシチュエーションにもセッティング・アレンジで対応できる非常に奥が深いリグです。オイラ的にはシンカーはナツメ錘を使います。フォールがゆっくりユラユラです。 |
ビフテキリグ
■概要 ・ビフテキとは”Be Free Texas”の略。専用シンカーを使用することで、テキサスリグ・ジカリグのいいとこどりのリグ。位置づけとしてはテキサスリグの派生形。 ・フックのリング有無等、細かい設定も可能。 ■主な特徴 ・シンカー先行でよく飛び、シンカー先行で比較的まっすぐ沈む。 ・テキサスリグに比べシンカーとワームが離れやすく、ワームの動きがナチュラル。 ■おすすめアクション ・スイミング、リフト&フォール、ボトムのズル引き。 👉まぁたまに使います。オイラ的にはどうしてもビフテキでなきゃ、という状況にはならないです。ただし、好きな人は大好きですね。好みが分かれるリグだと思います。 |
フリリグ
■概要 ・スティック型シンカーのアイにラインを通して先端にフック・ワームを接続したリグ。 ・その構造・特性からシンカーストッパーを使うことは少ない(ビーズは好みで使用)。 ■主な特徴 ・シンカー先行でよく飛び、シンカー先行で素早くまっすぐ沈む。 ・中通しシンカーよりもラインにかかる抵抗が少なく、フォール時にシンカーとワーム離れやすく、ワームの動きがナチュラル。 ・シンカー着底後、ワームはノーシンカー状態でゆっくりと沈下し自然なアピールが可能。 ■おすすめアクション ・リフト&フォール、ボトムのズル引き。 👉ビフテキと同じで好みが分かれると思います。リフト&フォールでは抜群の強さを発揮しますね。 |
ダウンショットリグ
■概要 ・ライン先端にシンカーを取り付け、シンカーから上方20~30cmの位置にフック・ワームを取り付けたリグ。 ■主な特徴 ・ボトムから浮かせた状態にワームをキープできることが最大の特徴。 ・つまり、ピンポイントでアクションし続けることが可能。 ・根掛かりしやすい。 ■おすすめアクション ・ボトムでのステイ・シェイク。 👉ほとんど使わないですね。キャロライナと同じで、リグを組む手間が多くて。 |
ジカリグ
■概要 ・フックアイに直接シンカーを取り付けたリグ。ダウンショットリグの派生形(ダウンショットリグのリーダーがない)。 ・ゼロダン(ゼロセンチダウンショットリグの略)とも呼ばれる。 ■主な特徴 ・フォール時にシンカー・ワーム・ラインが一体となって素早く沈む(カバー貫通能力が高い)。ロックフィッシュでは昆布などの海藻周りにマッチする。 ・ラインに対してリングを介してシンカー、ワームが直結しているため、感度が良い(ボトム、魚ともに)。 ・根掛かりしにくい構造、かつ、シェイクなどで外すことも容易。 ■おすすめアクション ・穴打ちでのボトムシェイク・ステイが基本。 ・感度が高いためボトムズル引きも有効。 👉磯場、テトラ穴釣り等、ピンポイントでじっくり攻める必要があるときには重宝します。ただし、最近はチェリーのほうが好みかな。 |
チェリーリグ
■概要 ・フックアイにワイヤーを取り付け、ワーヤー先端に中通シンカーを取り付けたリグ。ジカリグの派生形。 ■主な特徴 ・ジカリグのメリットは継承しつつ(貫通能力、感度の良さ等)、着底時にシンカーが寝転ぶジカリグの課題(根掛かり)を解決。 ■おすすめアクション ・穴打ちでのボトムシェイク・ステイが基本。 ・感度が高いためボトムズル引きも有効。 👉バレットシンカーが良いのだ思いますが、明らかにジカリグより根掛かりが少ないです。ピンポイント勝負のときはこのリグですね。 |
ワッキーリグ
■概要 ・ワーム中央もしくはやや頭よりにフックをチョン掛けするリグ。 ・頭部に専用のネイルシンカーを取り付けたものを特にネコリグと呼ぶこともある。 ■主な特徴 ・水の抵抗が大きいためフォールスピードは遅く、1か所でじっくりとアクションを加えることとができる。 ・スライドの動きがキモ。如何に横に動かすか、フック位置が重要。 ・ワームが千切れやすいため針を掛ける箇所には熱収縮チューブ等で補強するのが良い。 ・遠くへは飛ばせない。 ■おすすめアクション ・スレート系でのシェイクが基本。 👉北海道の厳寒期では大変お世話になります。逆に言うと、それ以外のシチュエーションではあまり出番はありません。 |
その他
上記以外にも、スプリットショットリグ、ノーシンカーリグ、スプーンリグ等、まだまだ様々なリグがあり、日々新しリグも考案されています。
また、ブレードをつける、ラバーをつける、群れリグにする等、アレンジの仕方も無数にあります。
皆さんも、いろいろとオリジナルの発想で楽しんでください。この自由な創意工夫がロックフィッシュの魅力の一つです。
ワームの付け方
ワームが曲がった状態でセットされると、アクションが不安定になり、魚に違和感を与える可能性があるため、フックに対して真っすぐになるようにセットすることが重要と言われています。
ただし、個人的にはちょっと弱った魚はふらふら泳ぐので、少しぐらい曲がっても良いと思いますけどね。
ジグヘッド
①ワームとジグヘッドの軸の長さを比べて、針先が出てくるポイントを確認。
②ワーム頭部の中心から針先を真っすぐ、ゆっくりと差し込んでいく。この時フックを固定しワームを動かしながらゆっくりと刺すことが真っすぐさすコツ。
③針先を出すポイントまで来たら針を抜く。
④最後に微調整をして整えたら完成。
オフセットフック
①ワームとフックの長さを比べて、はり先が出てくるポイントを確認。
②ワーム頭部の中心から針先を刺し、ワームキーパー(オフセットクランク~アイ)の長さ分だけ差し込んだら腹側に抜く。
③ワームをくるりと反転させて、フックキーパーにセット。
④この段階で、再度針先を出すポイントを確認。
⑤ワームを折り曲げて、先ほど確認したポイントから針先を真っすぐ差し込む。
⑥ワームに貫通させて針先を抜く。針先は必ずワームの中心に来るように。針先の先端をワームに刺しておくと根掛かりしにくい。
⑦最後に微調整をして整えたら完成。
ワームキーパー
ワームをセットし投げ巻きを繰り返すと、ワームがずれてきます。さらに、ジグヘッドのごついワームキーパーではワームが裂けてしまうことも....
オイラは、瞬間接着剤(はけタイプ)でフックとワームを固定しちゃいます。
オフセットフックにはそのまま、ジグヘッドのごついワームキーパーはニッパーで取り除き軸だけの状態にして瞬間接着剤で固定。
これでばっちりです。
まとめ
「ロックフィッシュ」を「ワーム」で釣る場合の「リグ」の種類、特徴、使い分け等についてまとめてみました。
まずは、「ジグヘッドリグ」、「テキサスリグ 」、この二つを覚えてください。
それに慣れてきたら、その他(ビフテキリグ、フリリグ、ジカリグ、ワッキーリグ)を順次レパートリーに追加していく、という方法がおすすめです。
ルアーフィッシングは、釣りの中でも特にゲーム性が高く、ワームセレクトは釣果に直結します。いろいろ考えて・試した結果の一匹、これは格別のうれしさです。
そうして釣った「根魚」はいずれも希少価値の高い高級魚であり、非常に美味しくいただけます。根魚の刺身を食べれるのは釣り人だけです。
ぜひ、「根魚」、「ロックフィッシュ」を「ワーム」で狙ってみてください。
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